競売不動産を入札するかどうかを検討する上で、先ず目にするのが3点セットと言われているものになります。
3点セットとは「物件明細書」「現状調査報告書」「評価書」の3つの書類を総合してそのように言います。これらの資料は裁判所等が調査した上で作成します。そして、この情報をもとに競売不動産の購入検討をすることになります。
①「物件明細書」は執行裁判所の書記官が作成します。※3点セットの中では一番重要
②「現状調査報告書」は執行官が作成します。
③「評価書」は一般的に不動産鑑定士が作成します。
競売物件の資料はどこでみることができるのか
①執行裁判所での閲覧 土日祝日及び年末年始を除いた月曜日から金曜日の9時頃から17時頃まで
②インターネットによる閲覧 平成16年4月から一般公開する方法が認められるようになった。
競売物件を探すには
3点セットは過去の内容?
3点セットをみてみるとわかりますが、裁判所等が調査し、書類を作成する内容が4カ月以上前の情報になるため、現状内見ができない状態で書類のみを鵜吞みにすると、入札→落札した際に内容と違う現実に直面することもあります。ただ、法的な部分に相違があるわけではなく、大きく違うことがあるとすれば、室内の状況とマンションなどで管理費及び修繕積立金の滞納がある場合は、現在の滞納費が考慮されておりませんので、気をつけてください。
上記のことからも、変更や間違いを無くすためには現地には必ず出向き調査することが必要になります。そして、時間のない方や3点セットで分からないことがあれば、競売不動産主任者在籍の不動産会社に相談してみましょう。